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測定条件の設定
基本的に測定時間、同期加算は初期設定のままでも自動で測定できます。DSSF3を使用したインパルス応答測定は、一般的なパソコン、サウンドカード、マイクアンプやマイクを接続ば、きれいなインパルス応答が簡単に得られます。また何度でも、測定しなおすことが可能です。シンプルな測定から始めることをお勧めします。
一般に測定時間は、インパルス応答を正確に測定するために、予想される残響時間の2倍くらいまでの測定時間が適当です。
同期加算について
暗騒音は規則性がない音ですから何度加算しても雑音レベルは上がりませんが、応答データは加算するたびにレベルが上がり、結果的に信号と雑音との比率(S/N比)が良くなっていきます。同期加算を2回すると、S/N比が3dB、4回では6dB向上します。ただし、加算回数を多くするほど測定時間が長くなるといわれていますが、TSP(Time Stretched Pulse)による測定などでは、必要かどうかは不明です。
インパルス応答測定を業務として行う場合
業務用として高度にチューニングされたシステムをお持ちの場合、そのシステムを専用機として使用してください。リアルタイムアナライザ(RA)のインパルス応答測定は、パソコン、OS(Windows)、サウンドドライバ、マイクアンプ、マイク、スピーカ、コントロールアンプ、パワーアンプなどを 組み合わせて使用しなければならないため、測定当日にWindowsやサウンドドライバの設定をしようとしても、ハードの不具合や、ミスマッチなどの基本的な問題は、設定で直すことはできません。専用機を完全な形で用意可能な場合、調整をすべて済ませて、その信頼できる組み合わせで、動作確認後、測定を始めてください。
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