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マイクの感度校正
測定の前に、使用するマイクの感度調整や周波数特性の補正を行って、リアルタイムアナライザに登録することができます。複数のマイクの感度や周波数特性、入力ボリュームの設定を登録することができ、FFTアナライザを開くと、選択されているマイクの設定が読み込まれます。設定を変更するには、FFTアナライザの校正ボタンを押して、解除/再設定します。

騒音計として使用する場合にはマイク感度の校正(キャリブレーション)を行う必要があります。

普通騒音計を使用して校正する場合は、RAの設定と騒音計の特性を必ずA特性同士で行ってください。一度A特性で校正しておけば、校正後、騒音をC特性やフラットで測定する場合、RAで特性を選択し直すだけで測定可能です。

次にその手順を示します。
  1. FFTアナライザを開いて[校正]ボタンをクリックします。
  2. 校正ダイアログが開きます。ここでマイク情報の登録、選択などを行います。新規データを登録する場合は[編集]ボタンをクリックします。既に保存されている校正データの選択、編集も可能です。
  3. 騒音計を使用する場合
    1. 騒音計とマイクを音源(スピーカ)と同じ距離に並べて設置し、シグナルジェネレータからテスト信号(1000Hzのトーン)を出力します。このとき、外部に一定な測定対象の音源(人間の声を測定するのであれば、実際に声を出して調べてみたり、交通騒音、機械音、ステレオなどの音をテスト信号として使用でできます)などがあれば、実際の音に近い大きさで、近い周波数成分の音をテスト信号として利用するのをお薦めします。校正ダイアログボックスのテスト信号を使用しても校正はできますが、測定対象の音とできるだけ同じ大きさの音で、また同じ周波数成分で校正することができないので、あくまでこのテスト信号は予備と考えてください。
    2. マイクアンプで増幅したり、あるいはボリュームを絞り、ピークレベルが -15 から -10 dBの間になるようにメインウインドウの入力ボリュームを調整します。
    3. 校正ダイアログの周波数特性を騒音計の設定と合わせて、入力レベルが騒音計の指示と同じになるように感度調整スクロールバーを調節してください。
    騒音計ではなく、キャリブレータを使用して校正することもできます。
    その場合は
    1. キャリブレータをマイクに装着して、信号を出力します。
    2. ピークレベルが -15dB から -10dBの間になるようメインウインドウの入力ボリュームを調整します。
    3. 入力レベルがキャリブレータの出力レベルと同じになるよう感度調整の下にあるスクロールバーを調節してください。
  4. 「マイク情報」には、マイクの製品名や型番、DATなどを接続している場合は、「マイクアンプ情報」にその製品名や設定などを入力します。また、校正に使用した騒音値なども入力して、[新規保存] ボタンをクリックし、校正データを保存します。次回から騒音計として使用する場合、表示されるマイク情報一覧から選択するだけで校正データを使用できます。

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