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歪率測定
  1. 共通設定項目
  2. マニュアル測定
  3. 周波数スイープ
  4. レベルスイープ

歪率測定機能を使用して、アンプやスピーカの周波数および出力レベルに対する歪み率を、自動的にグラフ化することができます。

アンプの歪率を測定する場合は、パソコンのラインアウトをアンプのライン入力へ接続し、アンプのスピーカ出力をパソコンのライン入力に接続します。入力デバイスはライン入力を選択しておきます。アンプのボリュームは最初は一番絞っておき、メインウィンドウのピークレベルメータまたはオシロスコープを見ながら、クリップしない範囲に調整します。調整が終わったら歪率測定ウィンドウを開き、周波数スイープまたはレベルスイープを実行します。

スピーカの歪率を測定する場合は、マイクをパソコンのマイク入力端子に接続し、入力デバイスはマイク入力を選択します。この場合、測定された歪率はアンプとスピーカ両方の歪を合わせたものとなりますが、一般的にアンプの歪率はスピーカに比べて非常に小さいので、ほぼスピーカの歪率を表したものとなります。

測定結果は、CSVファイルまたは別売のマルチメディアライブラリ(MMLIB)で画像として保存することができます。そこで、改善すべき点があれば、アンプの回路等の調整と、測定 チューニングを繰り返していきます。

歪率測定(THD Analyzer)は全高調波歪み(Total Harmonic Distortion) を測るための機能です。

THDは高調波成分の実効値和と基本波の実効値との比をdB(%)で表現したものです。入力にサイン波相当のデータを与え,出力波形を計測する。通常2次から5次程度までの高調波成分(v2,v3,v4,v5)の実効値の総和の相乗平均を求め、基本波の実効値(v1)との比をdBで表す物が一般的ですが、このアナライザーは使用するサウンドボードやCPUの性能が高い場合、最大30次までの高調波成分を測定できます。

指定した周波数と出力レベルにおける高調波成分を測定するマニュアル測定、周波数を自動的に変えながらTHDを測定しグラフ表示する周波数スイープ、出力レベルを自動的に変えながらTHDを測定しグラフ表示するレベルスイープの3種類の測定が可能です。

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