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インパルス応答測定画面の説明

項目 説明
測定 [開始]ボタンで測定を開始します。測定は自動的に終了しますが、[中止]ボタンで中断することもできます。
ファイル [保存]ボタン:測定したデータを保存をします。 →6-2. インパルス応答/[保存]機能
[読込]ボタン:保存してあるデータを読み込みます。 →6-3. インパルス応答/[読込]機能
サンプリング A/Dコンバータのサンプリングレートを設定します。選択できるサンプリングレートはサウンドデバイスにより異なります。
測定条件 [調整]ボタンをクリックすると、入出力レベル、マイク位置、測定時間などを調整するためのウィンドウが開きます。→6-4.インパルス応答/[調整]機能
測定時間 インパルス応答の測定時間を選択します。必要とするインパルス応答時間(残響時間)の2倍以上を選択してください。
同期加算回数 インパルス応答の同期加算回数を選択します。測定を指定した回数繰り返し、同期加算を行うことで、S/N比を向上させることができます。
チャネル ステレオ(2チャンネル)かモノラル(1チャンネル)かを選択します。
測定方法 インパルス応答測定に、M系列信号を使用するか、TSP(Time-Stretched Pulse) を使用するかを選択します。M系列信号は、ホワイトノイズのように全周波数帯域のエネルギーを同時に含んでおり、その出力と入力の相互相関からインパルス応答を求めます。TSP信号は時間軸上にエネルギーを分散させたパルスで、測定データから分散したエネルギーを元に戻すことでインパルス応答を計算します。
自動レベル設定 チェックを入れると、出力レベルが不適切な場合に、自動的にレベルを調整して測定を行います。
自動再試行 チェックを入れると、測定を二度行って結果が一致しているか判断し、違いが大きい場合には一致するまで測定を自動的に再試行します。
逆フィルタ補正 マイクやスピーカなどの測定系の不要なレスポンスを取り除くために使用します。[設定]ボタンは逆フィルタを設定し、[解除]ボタンは逆フィルタを解除します。[保存]ボタンは測定したインパルス応答から新たな逆フィルタを作成し、保存します。 →6-5.インパルス応答/逆フィルタ補正
WAVE ファイル出力 WAVEファイルやテキストファイルでデータを保存します。
再生 測定したインパルス応答音を再生します。
SA起動 SA(Sound Analyzer)を起動して測定データを分析します。
終了 「インパルス応答」ウィンドウを閉じます。

項目 説明
時間軸の表示範囲および位置を調整します。
測定条件 測定時の諸条件(時刻,測定時間,ビット数,サンプリングレート,同期加算回数,チャネル)が表示されます。
自動レベル設定

測定信号の入力レベルが低すぎてS/N比が悪いときは入力ボリュームを上げるように、逆に高すぎてクリップしている場合は入力ボリュームを下げるように自動的に調整して、測定を行います。設定したレベル(ボリューム)を変えたくない場合は、チェックを外してください。

自動再試行

インパルス応答の2回の測定結果のピークをチェックして、同じ結果が得られなければ、得られるまで繰り返す機能です。

またインパルス応答測定中に、人が動いたり、異音がして正しい測定ができない場合、測定システムに歪などの障害がある場合に測定異常を自動的に検知して、正しい結果が得られるまで再測定を行います。これは2度計算して同じ結果が得られない場合、測定エラーとみなす自動ロジックを使用しているいるためです。これにより測定結果が正確なことが保証されるため、信頼できる測定結果を得ることができます。

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